木材のアップサイクルについて|参考にできる工夫3選
もう使用しないモノの付加価値を高めて再利用する「アップサイクル」は、現在多くの企業が注目している考え方です。今回は、アップサイクルの中でも木材を使ったケースについて詳しく解説。具体的には、木材をアップサイクルするアイデアや、木材を再生紙にアップサイクルする際に気をつけるべきポイントを取り上げます。
読了後は、アップサイクルに取り組むための準備が整うはずです。アップサイクルに関する知識を得たい方や、木材を有効活用したい方はぜひご覧ください。
なぜ木材をアップサイクルする?
まず、木材のアップサイクルにはいったいどんな意味があるのか見ていきましょう。木材は、製品を加工するにあたって木くずや廃材が発生します。ところがこれらを廃棄物として燃やしてしまうとその処理の過程で二酸化炭素が発生し、地球温暖化の進行につながってしまいます。
そこでアップサイクルを取り入れれば、そういった状態を防ぐだけでなく、ごみ処理場が不足している問題も解決につなげることができるのです。
以上のことから考えると、アップサイクルによって木材を循環させることは、地球環境保護の視点において大きな価値があるとわかります。
木材のアップサイクルについて理解を深めるには、アップサイクルそのものについても知識を得ると良いでしょう。長所や短所などの情報を把握することで、アップサイクルを実現するための下準備が整います。
木材をアップサイクルする工夫
続いて、木材をアップサイクルして生まれ変わらせるアイデアの事例を紹介します。木材は、他の素材に比べて、クリエイティブな分野への活用が期待できる点が特徴的です。
①DIYへの活用
まず紹介するのは、古い木材をDIYに活用するアイデアです。「自動車や動物をデザインした木製のおもちゃを作る」「椅子や机などの家具を作る」と、その内容は幅広く、オリジナリティのある作品を生み出すことができるでしょう。
ここで気をつけるべきポイントは、DIY後の作品が原因でケガをしないようによく配慮することです。たとえば、ささくれや傷がある木材をそのまま使っておもちゃを作ってしまうと、子どもたちが遊ぶ際に手や顔などをケガしてしまうおそれがあります。こういったリスクを避けるためにも、やすりがけをしっかり実施しておくことが必要です。
気軽に取り組めるアップサイクルのアイデアには、木材以外だと「古着→バッグ」「空き瓶→インテリア雑貨」などほかにもさまざまな方法があります。おもちゃに関するアイデアも紹介しているので、より詳しい情報を知りたい方はこちらの「簡単にできるアップサイクルのアイデア例と発案のコツについて」をご覧ください。
②アート作品の制作
アップサイクルは「創造的再利用」と呼ばれることもあるため、木材をアート作品の材料にするのも一つのアイデアです。たとえば、彫刻やオブジェなどの立体的な作品を制作することもできますし、絵画をはじめとした平面的な作品を作ることも可能です。
また、廃棄される予定の木材をアート作品に仕上げることで、作品に地球環境保護やSDGsのメッセージを込めることもできます。現在、多くのアーティストが木材をアップサイクルさせた作品作りに取り組んでいることからも、こうしたアート作品制作の注目度がうかがえるでしょう。
もちろん、こういった動きは日常生活に取り入れることも可能です。自宅に飾るインテリアや友人へのプレゼントなどとして、廃棄木材を使ったアート作品を自分の手で生み出すのはどうでしょうか。
アート作品を作り出すには、独自の発想力が必要になります。洋服の生地をはじめとしたほかの素材についても知識を得ることで、良いアイデアが浮かぶかもしれませんよ。
関連記事:生地をアップサイクルするには?|意味・例・気を付けるポイント
③再生紙として活用
木材を細かくして紙に混ぜることで、再生紙として活用することも可能です。そのままだとアップサイクルしにくい木くずは、こういった方法で再利用するといいでしょう。紙に混ぜるという点で考えると、「この種類の木でなければ再生紙は作れない」という決まりはありません。
なお、弊社・山陽製紙株式会社が提供しているサービス「オーダーメイド再生紙」では、お好みの素材を使ってオリジナルの再生紙を製造することが可能です。そのため、木材の作品や商品を生み出した際に出た木くずを、再生紙として活用するご提案をしています。小ロットにも対応しておりますので、詳しい情報はこちらからご確認ください。
参考ページ:オーダーメイド再生紙
以下の記事では、山陽製紙が取り組んでいる事業を、より詳しく説明しています。こうした具体的な事例を参考にしながら、アップサイクルの仕組みを自社の事業に取り入れてはいかがでしょうか。
木材を紙にアップサイクルする際のポイント
木材を再生紙にアップサイクルさせる際に大切なポイントは、「木くずを紙に混ぜる際は、木くずの大きさに注意すること」「信頼できる業者に依頼すること」です。特に、業者を選ぶ際は以下のような点をチェックするといいでしょう。
- ていねいなヒアリングを実施してくれるか
- 再生紙製造前にサンプルが作成できるか
- 再生紙製造の際、立ち会いが可能であるか
下記の記事では、再生紙について詳しく解説しています。再生紙が持つ長所・短所や歴史について知りたい方は、本記事と合わせてご覧ください。
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執筆者:MU