お客様の「こんな紙はできないか?」に
お応えするために。

各種専門機器を備えた試作開発室では、紙を知り尽くした研究員が
「この廃棄物をどうにか利用できないか?」「こんな紙はできないか?」という
お客様のニーズにお応えするため、研究を重ねています。

〜 試作開発室の役割 〜

営業

こんな紙をつくりたい!というお客様のお声をヒアリングします。

  • 自社の製造残渣物をPRに活用したい
  • SDGs、サスティナブルの取り組みに活用したい
  • その他、お客様の目的に合わせたオーダーメイド紙の製造のご相談
試作開発室

オーダーメイドの紙を製造するための機能検証を行います

  • シートマシン活用による迅速な見本作成と品質評価
  • 消臭試験設備を用いた自社での消臭試験等、各種機能検証実施とデータ蓄積
  • 抄紙機実機での再現性確認
ご発注
製造・加工

再生紙づくりのプロがお客様の希望に沿って
オーダーメイドの紙を仕上げていきます。

オーダーメイド紙の完成
オーダーメイド提案書(PDF)

オーダーメイドをご検討されるお客様へ(よくあるご質問)

オーダーメイドを発注する際の最小ロットはどのくらいですか?
弊社の製紙最小ロットは原料が600kg~となります。尚、仕上がる紙の重量は約400kgです。
【紙の仕上がり数量目安】
■(100g/㎡~)角2封筒 約15,000枚/長3封筒 約30,000枚
■(170~200g/㎡)名刺 約300,000~350,000枚
(※上記数量は目安となります。原料・紙の厚みなどで前後いたします)
オーダーメイド紙の費用はどれくらいかかりますか?
最小ロット(原料600kg)の場合、仕上がり後断裁・送料込みで約50 万円~が目安となります。※抄き込みたい原材料によって費用が異なります。まずはご相談ください。
混抄できるもの、混抄できないものを教えてください。※混抄…異なる複数の原料を複合する技術
主に自然環境及び人体に有害な物質、抄紙マシン損傷の恐れがあるものは混抄できません。
大きさは原則30μ以下のものとなります。弊社抄紙過程の機械内でこのサイズにできないものは、別途「粉砕費用」を頂戴いたします。また、混ぜられる割合は原料が古紙の場合100%、その他の原料は紙に対して最大約30%が目安です。
本格的に紙を抄造する前に、サンプルは作成できますか?
希望の原料や仕上がりイメージをヒアリングし、A4サイズ相当のハンドサンプルを1枚1,000円~より作成いたします。詳細はお問い合わせよりサンプル希望の旨をご記入の上お問い合わせください。
オーダーメイド紙を作るための原料を送りたいのですが。
送り方について、弊社担当より個別にご案内差し上げます。その際のご注意点にご了承の上弊社宛にご送付ください。
製品まで仕上げていただくことは可能ですか?
可能です。封筒、名刺、パッケージ、印刷物などあらゆる製品に加工いたします。お気軽にご相談ください。
一緒に商品開発は可能ですか?
可能です。必要に応じて機密保持契約を締結した上で行います。詳細は個別にご相談となります。
機能紙として出来上がった場合、試験等はしてもらえますか?
弊社には研究室を備えており、消臭試験(酢酸、アンモニア、ホルムアルデヒドなど)を行うことができます。

〜 各種検査機器 〜

原料パート
  • TKラボディスパー(ミキサー)原料調製
    ・パルプや古紙の離解、分散
    ・薬品添加(原料調製)
  • 吸引装置一式原料濃度測定
    ・一定量の原料を採取、ろ紙で水分を真空脱水
    ・絶乾重量から濃度を求め、手抄時採取量測定
抄紙パート
  • シートマシン
    網面積;20cm×25cm=500㎝2
    即ち、1㎡(10,000㎝2)の20分の1の面積
    例えば100g/㎡の紙の場合、5g分の原料で抄く
  • 油圧プレス機脱水装置
    0.34Mpaで5分間保持
  • オートドライヤー乾燥装置
    速度目盛 10
    温度目盛 5(約100℃)

その他の装置

  • 乾燥機
    ・試料乾燥
    ・Sumideco Paper 再生
  • 環境試験機恒温恒湿試験機
    ・試料調湿(23℃、50%r.h)
    ・試料の標準化
  • ナイアガラビーターパルプ叩解機
    ・350g/23L
消臭試験
  • 試験用器具
    (1) 5Lテドラーバッグ
    (2) 試薬
    (3) ガス注入器
    (4) ガス検知管
    (5) ガス採取器
    (6) 吸引・吐出ポンプ
  • 試薬消臭試験ガス
    試薬消臭試験ガス
    アンモニア・酢酸・ホルムアルデヒド

〜 試験方法 〜

  • 試験前準備(※1)
    試薬で作った高濃度ガスから目標ガス濃度となるガス注入量を予め求めておく。
  • テドラーバッグに検体を入れて密封する。
  • 真空状態まで一旦吸引後、3Lのエアーを入れる。
  • 事前に決めたガス量を注入し、初期濃度を測定。
  • 一定時間経過後に再度ガス濃度を測定し減少率を求める。
    (2Hr、4Hr、6Hr…)
※1 中の雰囲気が安定するまで数分間静置し、ガス濃度を測定。量を変えた2点以上の測定値の検量線から目標濃度となる注入量を求める。

CASE STUDY製品事例集

〜 昭和32年の創業以来脈々と受け継がれてきた高い技術力と最新の研究設備 〜
紙を知り尽くした職人と柔軟な発想で新しいアイデアを生み出す若いスタッフとの融合が日々様々な紙製品を生み出しています。