21世紀に入って「環境の時代」と言われ、再生紙に光が当たるようになりました。当社では、会社設立50周年を迎えた際に「紙創りを通してお客さまと喜びを共有し、環境に配慮した循環型社会に貢献します」と経営理念を刷新いたしました。

紙を再生する事業は地球の貴重な財産である木質資源の使用を抑制して、地球環境を守る事業でもあります。当社は地球環境を守ることを使命とし、環境に配慮した商品開発に力を注いでいます。

しかし、製紙産業は一方で大量の水やエネルギーを消費する、環境に多大な負荷を掛ける産業でもあります。そんな状況の中で私たちは商品開発のみならず、日々の事業活動や生活の中で少しでも環境への負荷を低減すべく、地道な活動を全社一丸で取り組んでいます。

当社の横には男里川（おのさとがわ）という河川が流れています。経営理念を刷新した頃、ホームページに掲載する写真を撮ったことがきっかけで、当社の若手社員による自主的な川の清掃活動が始まりました。

その後、若手社員たちから徐々に活動の輪が広がり、毎月の第2日曜日の清掃活動は社員の家族を含めて近隣の人たちも参加するまでになりました。今では、地元の住民と共に汗を流し、交流できる貴重な場にもなっています。

さらに環境活動に積極的に取り組むことで、地球環境のみならず社会全体に対する企業としての責任も意識するようになりました。自社の社会的責任を自覚すると共に、環境やCSRに関する知識の必要性も感じ、東京商工会議所主催の「環境社会検定（eco検定）」や株式会社オルタナ他が主催するCSR検定試験へのチャレンジも推奨しています。現在では全社員の8割以上が両検定に合格しています。

そして現在進めている独自ブランド「 PELP! （ペルプ）」は、市場のニーズや社会的な課題をくみ取りながら、弊社のCSR活動と連動させて構築しています。従って弊社の企画開発室はCSR室と兼務です。

「PELP!」は「paper help project」、つまり「紙を助ける」という意味からつくられたブランド名です。企業から排出されたコピー用紙をアップサイクルして作られた100%再生紙を封筒、ノート、ハガキ便箋などのステーショナリーに加工して、排出元に製品でお返しする紙再生サービスです。