小学校と地元製紙会社の牛乳パック再生プロジェクト
学校給食向け牛乳パックを画用紙などにアップサイクルして贈呈

牛乳パックの廃棄問題を解決し、地域での紙の循環や子どもたちへのSDGｓ教育へ貢献

創業昭和3年、循環型社会を目指す紙再生サービスメーカーの山陽製紙株式会社（本社：大阪府泉南市、代表取締役：原田六次郎）は、泉南市樽井小学校の学乳パック（学校給食向け牛乳パック）を再生し、画用紙とコピー用紙にして、3月2日に小学校へ贈呈しました。学乳パックの廃棄に困っていた小学校から相談を受けたことから始まったプロジェクトで、半年間に回収した約200kgの学乳パックを1,000枚の画用紙と35,000枚のコピー用紙に再生しました。この取り組みは今後も続け、地域での紙の循環や小学生への環境教育へ貢献したいと考えています。

廃棄する学乳パックを小学校で使える再生紙に

2022年4月から大阪府内の小・中学校における学乳パックの処理方法が変わり、牛乳納入業者側での引き取りができなくなり、学校で処理をすることが必要となりました。処理方法に困った泉南市樽井小学校から、出前授業で関わりのあった当社に相談がありました。当社では小ロットでオリジナル再生紙を作ることができる「オーダーメイド」という取り組みを行っています。その技術を用いて、当社にて回収し、学校で使う再生紙にして贈呈することを提案しました。
（※画像は児童たちが牛乳パックを洗っている様子です）

児童たちからは再生した紙をいろんなことに使いたいという声

牛乳パックは学校での洗浄が必要ですが、牛乳アレルギーのある児童がアナフィラキシー反応を起こすリスクへの懸念から、一旦は再生を断念しかけました。しかし、SDGｓの大切さに学校としてきちんと向き合わなければならないと再検討し、さらにアレルギーに対する児童の理解も得ることができたことから、今回の取り組みが実現しました。回収した牛乳パックに再生パルプを混ぜ合わせてできた再生紙は、児童へのアンケートから画用紙とコピー用紙となりました。紙を捨てずに大切にしてほしい、という当社の思いに対して、児童たちからは「牛乳パックから作ったと思えない良い紙、いろいろな用途に使いたい」という声が届いています。
（※画像は3月2日に行われた贈呈式の様子です）

本件に関するメディアからのお問い合わせ先

山陽製紙株式会社　広報担当：武田
〒590-0526大阪府泉南市男里6-4-25
TEL:072-482-7201 　FAX: 072-482-7204
メール:takeda@sanyo-paper.co.jp
HP:https://www.sanyo-paper.co.jp/

参考資料

■出前授業「ドリカムスクール」について

NPO法人JAEのプロジェクトである「ドリカムスクール」は、企業が自社の仕事や仕事にかける思いについて、小中高校にて出前授業を行い、生徒がその企業から与えられるミッションの解決に向け、グループワークで取り組むものです。当社は「環境に配慮した循環型社会に貢献する」という経営理念の元、河川の清掃など環境や地域へ貢献する活動に積極的に取り組んでいます。当プログラムはそんな当社の理念に沿い、若手社員への理念の浸透にも役立つと考え、2016年に初めて実施し、以降、毎年実施しています。

■オーダーメイドについて

「こんな素材があるのだけれど、それを紙に抄きこんで機能紙をつくれないか」、「こんな用途に使う紙を考えているのだけれど、もう少しここが何とかならないか」、「ノベルティをオリジナルでつくりたい」などのご相談に応じて作成します。当社では、円網抄紙機を使用し、少ロット（600㎏～）でオリジナル再生紙を作ることができます。
https://www.sanyo-paper.co.jp/products/ordermade

■山陽製紙株式会社について

経営理念 「私たちは紙創りを通してお客様と喜びを共有し、環境に配慮した循環型社会に貢献します」
一、 私たちは、希少価値のある紙をお客様と共に創ります。
一、 私たちは、お客様と共に成長発展することを喜びとします。
一、 私たちは、資源として使った地球の財産を守り、再生し、循環型社会に貢献します。

■山陽製紙株式会社概要