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私たちの希望や思いを共有して頂き、たくさんの人の手によって1冊のノートとして新たな価値を持って形になったことがすごく嬉しいです。
– 株式会社バリューブックス様山陽製紙では、廃棄物をアップサイクルしたお客様オリジナルの紙づくりをサポートしています。
お客様の元で発生する廃棄物や製造副産物などを紙に抄(す)き込み、混抄紙(こんしょうし)と呼ばれる
再生紙を小ロットから製造いたします。
例えば廃棄されてしまうドリップ後のコーヒー豆や、リンゴのしぼりかす。
買い手の付かない古本や切り替わって不要になってしまったユニフォーム。
循環型社会の実現のため、わたしたちはそんな廃棄物の数々をそのまま捨てるのではなく、紙に抄き込むことで唯一無二のオーダーメイド再生紙へ生まれ変わらせます。
廃棄物のアップサイクルを通して生まれた再生紙は、環境への取り組みや企業理念を体現するツール、もちろんパッケージ等の製品としてもご活用いただけます。「この素材も紙に混ぜられますか?」など、
どんな疑問でもまずはお気軽にご相談ください。
りんごのしぼりかす
抽出後のコーヒーかす
廃棄されるお花
刈り取った芝
衣類や寝具の端切れ
古本やパンフレット等の古紙
…などの廃棄物や製造副産物
ご希望の原料や仕上がりの仕様について伺います。
ご契約締結の後、本抄造へ移行いたします。
※ご契約前にサンプル作成可
紙に抄き込む原料をお持ちの場合は弊社までお送りいただきます。
製造は全て※大阪本社工場で行います。立会抄造も可能です。
※仕様によっては協力会社と連携し製造を委託する場合があります。
仕上がり量目安:四六判(横目)約3500枚
100g/㎡x1091mmx788㎜
お客様のご希望に沿って、最適な加工パートナーと連携し最終製品に仕上げます。
目次
アップサイクルは、捨てられてしまう材料や素材などを加工することで製品の価値を高めることを意味します。この記事では、そんなアップサイクルの用語や使用される素材の例について解説するので、ぜひ最後までお読みください。
アップサイクルは、廃棄される予定の材料・素材・製品などに手を加えることで新たな価値を与え、製品としてのグレードを高めることを指します。アップサイクルの類似用語に「リサイクル」「リユース」「リデュース」「リメイク」「ダウンサイクル」などがありますが、おもな違いは下記のとおりです。
これらの用語と比べて異なるのは、アップサイクルが「価値が高いものに作り変える」という点を重視しているということ。具体的にいうと、通常であれば捨てるしかない素材を使用してオリジナルの再生紙を作成することなどが、アップサイクルの一例として挙げられるでしょう。
このほかにもさまざまな例があり、アップサイクルにおけるバリエーションの幅はどんどん広がっています。詳しい例は、次以降の段落で取り上げるのでぜひご参考になさってください。
ここでは、アップサイクルとして活用されている素材の例をご紹介。以下のような素材の数々が、新たな製品として産声を上げています。
海洋ごみは、海中に存在するごみや海岸に漂着したごみなどのことです。そんな海洋ごみのなかでもとくに問題視されているプラスチックごみを、おしゃれなデザインの雑貨などにアップサイクルするブランドが多く存在しています。廃棄される予定の漁網をファッションアイテムに変える活動もあり、結果としてサーキュラーエコノミー(循環型経済)の推進につながっているのです。
アパレル業界も、アップサイクルにおける大きな市場の1つです。もう着用できない衣類や、廃棄となるファッションアイテムなどに手を加えることで新たな付加価値が生まれ、魅力的な商品に姿を変えます。このほかにも、買い手がつかなかった宝石をアップサイクルして、新たなジュエリーに変身させる方法もあります。
規格外のものや商品として使われない部位のものなど、廃棄されてしまう食品は数多く存在します。そんな食品を使って別の食品やプロダクトを製造するのも、アップサイクルの一例。とくに食品から別の食品へとアップサイクルされたものは「アップサイクル食品」として親しまれており、注目度も高まっています。
ここからは、弊社が実施している紙づくりを通したアップサイクルの事例をご紹介します。なお、廃棄物や製造副産物を紙に抄き込んだ再生紙製造サービスを「オーダーメイド再生紙」と呼んでいます。
こちらは、静岡県静岡市の特産品であるお茶の副産物をアップサイクルした再生紙です。再生紙は名刺や紙ファイルに加工され、特産品の宣伝にもなりました。
参考ページ:一般社団法人しずおかビジョン研究所様 お茶再生紙[茶抄紙](混抄紙)
このご依頼では、不要になった従業員ユニフォームをアップサイクルし、リーフレットに使用する再生紙を抄造しました。こうして企業の取り組みや姿勢をアピールする際にも、アップサイクルは有効です。
参考ページ:キンコーズ・ジャパン株式会社様 廃棄ユニフォーム再生紙(混抄紙)
こちらは、リサイクルが難しい布団の側生地を再生紙にすることでアップサイクルを進めた一例です。このようにアップサイクルは、今進めている資源循環への取り組みをさらに充実させたい場合にも適しています。
参考ページ:河田フェザー株式会社様 ふとん側生地再生紙(混抄紙)
過去の再生実績としては、デニム、木材、シール剥離紙、通行券、ナタデココ、ういろ、コーヒー、ロスフラワー、キャベツ、芝生、藁、古本などがあります。
廃棄物などを減らす「リデュース」は、環境を守る上でまず取り組むべき活動です。しかしリデュースだけでなく、どうしても発生してしまう廃棄物などを活用する選択肢について考えることを、弊社は大切にしています。
その中でもアップサイクルは、これからの脱炭素社会にむけてキーポイントとなりうる考え方です。たとえば再生材は、二酸化炭素の排出を削減することが可能。市場規模が拡大しているサーキュラーエコノミーを成し遂げるためにも、大きな役割を果たすと考えられています。
アップサイクルを通して少しずつSDGsに取り組むことで、今後ビジネス的に大きなチャンスが巡ってくる可能性もふくらみます。このように多くの長所があるアップサイクルを、事業に取り入れてみてはいかがでしょうか。
弊社には、素材を活かしたアップサイクルを実現する「再生紙の専門家」がそろっています。
脱炭素、循環型社会に向けた課題と向き合いながら、お客様のご要望に合った製品をご提供できるよう努めております。廃棄物や製造副産物にお困りの方、混抄紙にご興味のある方はぜひお気軽に山陽製紙へお問い合わせください。