オーダーメイド

株式会社大須ういろ様 ういろ混抄紙

食品ロスに向き合い、生まれた混抄紙

名古屋の人気ういろ店「大須ういろ」では、「安全安心でおいしく美しいものを」と日々ういろづくりに向き合っています。製造上発生するういろの端の廃棄問題についての悩みを伺い、ういろを再生紙に抄きこみ新たな資源として活用する提案をしたことから開発がスタートしました。 通常、食品残渣物では1~5%程度を混ぜ込むことが多いのですが、クライアントは食品ロスを少しでも減らすため、20%の混抄率を希望されていました。 ういろの成分が製紙工程の熱で溶けてしまうなどの課題が有りましたが、試行錯誤を重ね、1年半を経てういろの再生紙が完成しました。
<参考リンク>
■Vol4.米、栗、小豆……和菓子の素材を感じる「ういろペーパー」で自分たちらしくフードロス解決に取り組む | 平和紙業株式会社

ういろ混抄紙

製品仕様
再生重量約600kg 坪量90g/㎡
混抄物と混抄率
ういろ(食品) 混抄率20%
主な使用用途
パッケージ、商品説明書として
お客様の声
ういろを作る工程でどうしても出る廃棄物、勿体ないけれどどうしたらいいだろうかと悩んでいたところ、『ういろで紙を作りませんか?』とお声がけ頂きました。最初は驚きと戸惑いがありましたが、とても面白い取り組みだと思い、是非チャレンジしたいと思いました。ういろはお米のお菓子なので、熱を入れると粘り気が出るという懸念点がありましたが、最初の生産ロットが出来上がり、温かい紙を手にした時はこのような取り組みができたことにとても嬉しい気持ちになりました。弊社の廃棄をめぐるフードロスへの対策は、まだ始まったばかりですが、廃棄を減らすよう、より一層努めるとともに、捨ててしまっていたものを生まれ変わらせるこの取り組みもコツコツと続けて行きたいと思います。

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